シートを改造してみる


アベニール用のシートをバラして、座面上下機能をエキスパートに移植。

アベニール用のシートは何の改造もなく付きましたが、
それでは芸がないのでシートをバラバラに分解して
座面上下機能部分をエキスパートのシートに移植することに。




いずれは、シートのバネを少し強化?してみます。
 

フロントシートを取り外すには、シートの下前後各2カ所でボルト止めされています。
まず、座席を後ろいっぱいにスライドすると取付部が見えます。
次にシートを一番前までスライドさせると、後側の取付部が見えます。
後側のボルトには化粧カバーがついているので、まずはこれをはずします。
カバーは画像のような爪で両脇から止まっています。
左右に広げるようにして引っ張ると簡単にはずれます。
すべての取付部の確認をして化粧カバーをはずしたら準備完了です。
後は取付部のボルトをはずしていくだけです。
参考までにボルトの2面角寸法は14mmです。
シートベルトからセンサーのコード(ハーネス)が出ていて
シートと車がつながっているのでこの線をはずします。
シートを前か後に起こして座面の下(裏側)を見るとコードの接続部(カプラー)が見えます。
カプラーにはロックが付いているので、ロック解除爪を押しながら引っ張ると抜けます。
シートを車から出すときは、シートの前後からシートレールが飛び出ない位置にスライドさせてから行います。
また、背もたれは一番前に倒して固定される位置にしておきます。
シートレール等の金属部を車に当てないように慎重に取り出します。
左がエキスパートのシートで、右がアベニールのシートです。
アベニールのシートはそのままエキスパートに装着できましたが、シートトリム(表皮クロス)の柄が全く違う・・・
 そこでシートをバラバラに分解して座面上下機能部分を
エキスパートのシートに移植を行います。
上がアベニール、下がエキスパートのシートです。
アベニールのシートには座面上下調節機能が前後独立して付いています。
これはエキスパートの最上級グレードVX-Gでも付いていない装備ですごく魅力的です。

シートベルト・アンカーが座席に固定されているのでこれを外します。
ボルトを一本外すだけですが、かなりきつく締められているので、緩めるとき怪我をしないように注意してくださいね。
シート内側のカバーを外すために画像矢印部のビスを外します。
このカバーの後側は背もたれのヒンジ部に共締めされています。
ヒンジ部は後から外してもいいのですが、なるべくパーツに傷を付けたくないので先に外してしまいます。
※後から外す場合はマスキングテープやガムテープ(布製)で保護しておくといいと思います。
背もたれのヒンジ部には はめ込みのカバーがついているのでこのカバーを外します。
カバーはこのような形をしていますので上側から向くように外していくと簡単にとれます。
内側ヒンジ部のボルトを外します。
ここにはプラスチック製のカラー(ガイド)が入っているので取付の向きを確認しながら外します。
このボルトを外すとカバーを抜くことができます。
抜いた後はボルトを仮止めくらいに締めて戻しておくと、ほかの作業がしやすいです。

シート外側のカバーと調整ダイヤル類を外します。
最初に黄色矢印の座面調整ダイヤルを外してから、赤色絵印のビスを外します。
リクライニングレバーはビスを外した後に、軽く揺すりながら前に引っ張ると外れます。
座面調整ダイヤルの裏側はこのようになっています。
黄色矢印の先に見える金属製クリップが軸の部分にはめ込んであります。
マイナスドライバーでクリップ先端部をそっと押し出すように突っつくと軸から外れます。
外すときにクリップが飛ぶので、手で覆いながらそっと突っついてください。
※このクリップは窓を手動で開閉する「レギュレーター・ハンドル」と全く同じ付け方です。

背もたれ部のシートトリム(表皮クロス)を剥がしていきます。
背もたれ後ろの下側にクリップ状のプラスチックがあり、これをかみ合わせてトリムの先端を止めています。
拡大するとこのようになっています。
プラスチック部を壊さないように外していきます。下側のプラスチックは中でシートのフレームとも繋がっていますのでこれも外します。
下のクリップを外したらトリムを捲ることができるので中のウレタンに裂けキズ等をつけないように少しずつ丁寧にめくっていきます。
画像の位置にホグリング(金属製の輪)止めの箇所があるので、ラジオペンチ等を使ってリングを外します。
※メーカーによるとホグリングは再使用不可パーツになっています。でも、丁寧に外すと充分再使用できます。

前側も同様にホグリングで止まっていますので、こちらも外します。
ホグリング取付部の拡大画像です。
ホグリングを広げて取り外した状態です。
取付時は完全な輪になっていて、先端部は裏側になるように止まっています。
シートとリムを完全に剥がす前にヘッドレスト取付部を外します。
ここは背もたれの後側からヘッドレスト取付部の下側に手を入れて作業します。
※画像を取り忘れていたため、シートとリムを剥がした後に再現しています。
ヘットレスト取付部は画像のようにはめ込み式です。
矢印部分の先端部を摘みながら押し戻すように外します。
背もたれが骨だけになった状態で、取付状態を再現しました。
ヘットレスト取付部を外したらシートとリムを完全に剥がし、ウレタンも抜いてしまいます。
背もたれ部のウレタンを抜くと画像のように外側ヒンジ部の取付ボルトが出てきます。
ここの2本のボルトを外して内側の仮止めしていたボルトを外すと背もたれを完全に外すことができます。



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